2005.10.7
ヒトの研究(5)

<食欲と性欲>

食欲と性欲は、生命体維持のための本能に根ざしているように思います。ヒトの生存に、食べることは、絶対的必要条件です。これができないと、死滅してしまう。だから、生存のための根本的条件です。それとの関連でいえば、睡眠、これも必須条件です。

それと子孫を残すための生殖。これは性欲の領域です。食欲は、断ち切られると生存できないのですが、性欲は、断ち切られても、生存できる。生命維持する個体として、根本的な違いがここにあります。

とはいえ、食欲と性欲は、ゆうてみれば本能領域に属します。だから、身体は、これを要求します。
文化って、人間が作り上げてきた生活手法のうえに、成り立ってきたと思っていますがね。
ようく見ると、この食欲と性欲に根ざしていることが多いと思います。
マズローの欲求段階説だったかで、欲求の基本は安定でしたかね。
生存の危機に立たされると、生存のための欲求を満たしていきます。

生存の安定は、集団生活を求めます。
ここに生殖活動が起こります。
食欲と性欲を満たしていくために、様々なルールをこしらえてきます。
そうして現在の、ルールが出来ているわけです。
現在の食と性のありかたについて、どのように思うかと問われれば、良いことないです、と答えます。つまり現状認めて、それでより良いほうへと向けていく。
食欲と性欲を、よりヒトの原点に忠実に帰してあげよう、と思っているのです。

2005.10.15
ヒトの研究(6)

<光>

ヒトに必要なもの・・・その冒頭に<光>ってのをあげてもいいかな、と思ってる。
もちろん水も酸素も必要だけど、意識のレベルまで含めて、光、ひかり・・・
光とは太陽光線のことです。
生命維持の絶対必要条件です。

闇と光あるところ、最初に闇から明が分離する・・・
ヒトの内部でいえば、表に出せることと秘密の部分があり、その表に出せるところに光があたる。
でもね、闇の部分に光を当てて、闇を明にしてあげる。
この作業、行為がアートする意味なのかも知れない。

万物の初めは光あり!っていう解釈でよろしいんでしょうかね。
深海の魚たちって光がなくても生きてる。
そう考えると、光なしでも生きられる?!
いや~そりゃダメですよ、やっぱり光がないとダメです。
光があることを条件に生命が誕生してるんだから、光がないとダメです。

ヒトにとって光は絶対必要なものです。


2005.10.16
ヒトの研究(7)

ヒトの視覚は、光がないと成立しない。
光が当たった表面をヒトの眼(網膜)が受け止めて、光景を認知するんですね。
想像の領域では、光が作った光景の記憶を辿って、光の当たらない処を探索します。ところで、光は上から降り注ぎます。光が上から降り注いで、表面を照らす。そこから上方を目指すイメージで、脚光を浴びるとか、上昇するとか、高貴だとか、上級だとかのイメージが創られます。

ところで、光が当たらない内面という領域があります。
無とか闇とか云ってますけど、社会とヒトの関係のなかにも、光が当たらない処がある。
この光が当たらない処を、人間の好奇心は、見てみたいと思うんですね。
目に見えない世界を見ようとする。
それから社会秩序から、はみだす部分には蓋をしてしまう。
蓋をして見えないようにしてしまう。

アートの行為は、この見えない処を見えるようにする。
あるいは写真や映像のドキュメントってのも、そのことなんだと思いますね。
文学にしろ写真・映像にしろ、表現が向かう深層は、此処、ここです。
見えない深層に光をあてる。
無から有を生む、あるいは蓋を取る、といえばいい。
これが回りまわって、ヒトの研究テーマとなったのが現在だ!

光は、その根本原理をつかさどるもの、としてあるような気がします。


2005.10.21
ヒトの研究とは

ヒトの研究とは、つまり自分研究ですね。
自分のことを研究する。

ボクは、生命に興味ある。生きてることに興味ある。
そうして最大の恐怖、死ぬことを怖れます。
もうそこそこいい年齢だし、来年60歳、もうおったまげてしまします。
だから、もう素直になってあげましょう、自分に対して、自分の感情に対して。

生きてきた履歴とか、就いてきた役職とか、そんなんどうでもいいんです。
いま、ここにいる自分。この自分のことを研究しなくてはならないんです。
そうして、安楽を求める。
たぶん、安楽とは悟りではなくて、全てを出し切ることではないか?
そのように思うのです。

自分の内面の欲求を、出し切ること。
それは自分を開放し、恥も外聞も馬耳東風~!
それが理想の老いたる姿じゃなかろうかと思うのです。
もう認知症の一歩手前か、進行中!
瘋癲老人日記じゃ~ないけれど、身体のエロスを追及ス!
そうしてますます命が盛んになる、ってことはありませんかね。

まあ、執着してきたことを、あらためて執着しなおしてみよう。
これが、ヒトの研究の中味になってくると思うんだ。
いつ終わるか知れない生に悔いのないようにだ。