中川繁夫写文集

中川繁夫の写真と文章、フィクションとノンフィクション、物語と日記、そういうところです。

2019年08月

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さあ写真を撮ろう、と思って出かけた最初は下鴨神社であった。
盆が過ぎて、もたもたしているうちに8月も後半になってきて、焦りが出てきた。
何をするもの、手につかない、そんなときにはふらっと外に出て、バスに乗る。
バスも地下鉄もフリーパスなので、行き当たりばったり、来たバスに乗る。
とはいっても、方向を決めないと、バス停で待てないので北か南か、決める。
この日は北へ、205系統で、下鴨神社前まで、乗っていったのであった。

等身大の白い風船玉が、あちこちに置かれていて、不思議な空間を作っている。
なにやらイベントのために、夜には光るオブジェになるのか、まあ、いい。
G5Xカメラが潰れたので、G1Xをもって撮影のトレーニングです。
そこそこに撮って、帰りにギャラリーを訪ねるとOKADAさんがいらした。
コーヒーを飲ませてもらい、しばらく歓談して、別の人が来たので、外に出た。
バスを待ち、来た経路で帰る、慣れた手順の行程だ、迷いはない。

京都という土地に生まれ育ったから、写真の被写体は京都の様々にしている。
総枠でのタイトルは「京都」、既存イメージの京都のなかで新イメージを創る。
そうはいっても、新しいイメージなんて、どうしたら、そうなるんだろうか。
まるで迷路のような、あっちに行ったり、こっちに来たり、右往左往です。
作家であることを意識するから、そうなるので、そんな意識は脱ぎ捨てろ。
なんて思っても、習性ですね、そういう意識から抜け出せない自分がいます。

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やっぱり食い物の話が妥当で適当で無難な感じなので、食べ物の話です。
寿司が好き、日本人ならだいたい好きらしい、ぼくもその一人、好きです。
子供のころ、寿司といえばかなり高級食の感じで、にぎり寿司なんて、高級。
寿司一人前は9個が相場ですが、盛り合わせ寿司を、たまに食べました。
巻き寿司に箱寿司に握り寿司、握りのネタは、いか、たこ、マグロ赤身だったか。
一人前60円ぐらいだったのを覚えています、今の価値で800円くらいでしょうか。

アルバイトで寿司寅さんにお世話になったのが、高校一年から三年の夏まで。
出前要員でしたが、寿司のことを、いろいろと教えてもらいました。
このころ、寿司寅の盛り合わせは一人前120円、今価値で1200円でしょうか。
内藤さんというのが大将で、関本さんというのが握り寿司のベテランさん。
ほかに店員さん3人、ご飯炊きの賄さん、女将さん、お顔を思い出します。
蒸し寿司にはアナゴがまぶされるけれど、チラシ寿司には魚はまぶさない。

巻き寿司の海苔は、柔らかくてもダメ、ちぎれない堅いのもダメ、というのです。
噛んで難なくちぎれる堅さ、だけど、それは時間がたつととろける海苔です。
もちろん、高級海苔の話だと思うけど、とろける、だから、少し硬い目の海苔を。
マグロ、そのころ10センチ四方ほどのマグロの赤身が1万円だと聞いた。
バイト料一日500円の時代に、1万円とは、おどろいた、驚きましたよ。
同い年の男子が住み込んでいて、友達になって、単車を乗り回した記憶があります。

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やっぱりウナギ、鰻ですよね、夏にお気に入りの食べ物、ぼくのナンバーワン。
外食で、牛丼の店で食べられるし、回転すしの店でも食べられるし、いい時代です。
稚魚の生産ができないから、高値のまま、このうな重なんて1250円だったか。
つい数年前には、このレベル、千円未満で二枚重ねが食べられたと思うんですが。
今夜は、自宅で、鰻丼、重箱ではなくて丼茶碗だから、鰻丼です。

あいちトリエンナーレの話題で、アートと政治問題なんて、意見が交錯しています。
ぼくは、あえて言えるほどの技量もなく、知識もないから、発言しませんけど。
津田さんに矛先向けても始まらないでしょ、と思うわけ、相手はそこじゃないでしょ。
では、どこが問題なのか、どこへ矛先を向けたらいいのか、妥協点を見つけて和解。
こんなわけにはいかないか、みんな自己主張だから、そういう世界の出来事だから。

でも、戦争の被害者として、従軍慰安婦として働かされた、ということが、あった。
そのことを顕在化させて、基本的には、戦争反対を呼び掛けているんじゃないのかな。
シベリアでの遺骨が、日本兵のものではないという話が、公表されたけど、悲惨です。
人間が、人間扱いされていない、大昔の話じゃなくて、近代、現代、の話しですよ。
ちょっと言い過ぎたかなぁ、でも載せてしまいます。

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暑い日だから、冷房が効いた牛丼店で牛めしを食べることにした。
昼間の気温が38度を超えたというから、あの暑さは体温を超えていた。
牛めしは税込みで320円であった。
最近は、あまり牛丼系は食べなくて、ウナギ系が多い。
とはいっても月に一回あるかなしかの頻度だから、たまに程度だ。
ここのは味噌汁がついているから、格安、って感じで、うれしい気持ちになる。

食については贅沢心は全くなくて、安いものを食べる、ことが多い。
食べるくらいならフィルムを買う、飲むぐらいならフィルムを買う。
こんな習性がついてしまったから、食への贅沢は差し控える。
ところが最近、それなりの値段のところで、食をすることが多くなった。
夫婦で残り少ない機会だからと、なにもいわずに許してあげる。
食については、こうして、話題にして、書き上げることが多い。

ほんとうは、こんなこと、どうでもいい話であって、興味は別のところにある。
ところがこの別のところは、明るいところでは話題にすることができにくい。
隠れたところでするから、陰湿極まりない。
奇妙な犯罪が多く表れてきた世の中、封印したことが原因ではないか、と。
全くの専門家ではないから、良識的なことはいわないが、本音ならいえる。
とはいっても、この本音のところが、表に出るとやっぱりヤバイんだね。



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