IMG_6776
<掲載写真は、写真集<西陣2009>2008.11.9から 絣>
※2005年7月6日~のブログ掲載の文を転載します
フォトハウス表現塾のHP

<紫陽花>

梅雨の季節の代表花は、なんといっても紫陽花<あじさい>ですね。
綜合文化研究で「花と心のありかた」というのに興味があるんです。
それも地域固有の文化とl心の関係とでもいえばいいでしょうか。

紫陽花は、昔から人々に愛でられてきた花です。
ガーデニングブームのなかでは、西洋花品種が多いですが、
やっぱり心にしっくりとくる花は、昔からの花だと感じています。

ヒトの心、その基底が揺らいで不安定になっている現在です。
固有文化を被い尽くす西欧文化のなかで心が流動化してる?
そのようにも感じるなかで、地に足をつけた安定した心を模索します。

花は心と直結する風物です。
現在の文化状況がヒトの心を蝕むもので溢れてるとしたら、
紫陽花は、心を癒し、安定させてくれる効用がある、とも思っています。 

<朝の食事>

一日の始まりは、朝の食事です。
朝の食事を採らない、朝の食事は簡単に、朝の食事はご飯と味噌汁・・・
朝の食事をめぐる話題には事欠かないんですが、ここでは、朝の食事を意味あるものにしようと思っての提案です。

自然派生活(まるエコライフ)を実践しようと思って、田舎へ篭ったときの朝には、手作りのメニューで食事をします。
パンとコーヒーがメインの洋風ですが、これはボクの世代が、子供の頃からパン食を憧れた結果だと思っています。
パンは手作り、自然酵母パンです。自家菜園で採れた野菜や果物を食べるようにしています。
とはいえ全部が自給できるまでには至っていないです。でも、なるべく生産した人の顔がわかる材料を使っていきたいと思うのです。

朝の食事は、生きることの具体的な営みの基本です。だから、こだわりたいと思っているんです。仕事(金儲け)のために、朝の食事をおろそかにする。忙しいから朝の食事は摂らない。そんな風潮のなかで、朝の食事を考えることって、自分の生活を見直すきっかけになるんじゃないですか、ね。

<銀杏>

先日、田舎へ帰って、山へ入りました。
山には、木の実が自生しているんです。
この日は、銀杏拾いがお目当てです。

秋の木の実は、胡桃やムカゴ、それに銀杏です。
とおい昔の採取生活には戻れない。
としても、そのノウハウを手に入れて、自給生活を試みる。

文化の形態を研究しているんです。
その時々の文化の形を実践しながら心を知る。
もちろん、現代は知識に基づいていくわけだから純粋じゃないです。

都会化が進むなかで、田舎化とはなにか?
表面的な生活風習の奥に秘められる心・・・
そんな気持ちを味わうための実践でもあるわけです。     

<L'expo開催です>

今日、2006年2月25日と2月26日の両日、L'expo<レクスポ>が開催されています。
スローライフの展覧会として企画され、今日が本開催となりました。
会場は、京都下京区の大阪ガス綜合ショールームにあるディリパ京都パルホール。
午前10時から始まりましたが、スローライフを志向する人も、そうでない人も、沢山つめかけておりました。

環境問題や、食の安全問題などが話題になりますが、スローライフに象徴される取り組みも、グループや個人でなされてきています。
このL'expoは、今年初めて開催されるイベントですが、健康や環境を重視する新しい価値観を、普及していくためのイベントして、継続させていきたいと目論まれています。

有機無農薬野菜、オーガニックコットン、ベジタリアン料理、オーガニックケーキなど、物販のお店が並び、講演、パネルディスカッション、ワークショップなどが会場で行われていくイベントです。スローライフの未来を見る。その試みが始まったといえます。綜合文化研究所も、ささやかながら応援したいと考えています。     

<暮らし方のネットワーク>

いまの世の中で、日々の暮らしに満足を得るためにと思って、たどり着いたのがパンを焼く石窯つくりです。有志グループで、こつこつと作ってきた期間は1年です。昨年の春、基礎を作って、火入れまでです。パンの石窯を造った場所は、赤熊自然農園(京都・亀岡)の一角で、小麦の栽培から、自然酵母つくり、パン焼きまで、自給していこうというプロジェクトです。

近年の暮らしぶりは、お金儲けのことや人間関係で、ストレスの溜まることが多い日々です。そんななかで、消費生活をしているのですけれど、食べ物の生産を、グループでやって、生産することの喜びと、新しい人間関係のあり方を考えていこうという発想です。石窯作りに参加するひと、個人単位ですが、夫婦や家族で参加しています。

安全な食品を考えたり、地域の食べ物つくりを受け継いだり、自然との関わりを考えたり、いってみれば、失われつつある良質な生活を再現していく試みです。自給自足を実践していくプロジェクトです。

火入れを行ったばかりの石窯です。いよいよこれから、ここにて人があつまり、自分の暮らし方をとらえなおし、ネットワークしていく段階にきたんだと思っています。

<山の生活>

山の生活とゆうからには、その意味合いを語っておかなくては、いけないのかも知れません。
山というのは、野山でも、里山でも、山間でもいいんですが、都会ではない、海辺でもないという地域のことを、想定しています。
いってみれば、自然豊富な、自然が残っている、そんなふうに考えていいかも知れません。
この対極に都市とか街とか、人が集合して消費をする地域を考えています。

山の生活は、その目標を、自給自足に置きます。
貨幣経済からいかに遠くに、自給自足ができるか。
このような考えを、作っていく場でもあると思っています。
いまや、生活の自然態はといえば、消費生活です。
消費生活は、貨幣生活、お金でもって交換する生活です。
そのお金を得るために、働いてます。
近代労働、現代労働、労働のかたちです。

その近代から現代にいたる、労働の形体とか、貨幣流通の形体とか、そういったものを考え、とらえなおしていく試み、それが、山の生活、という内容のひとるに、なるのではないか、と思います。