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<掲載写真は、写真集<京都農塾2004~>2005.7.23 はたけ作業>
※2005年9月20日~のブログ掲載の文を転載します
フォトハウス表現塾のHP

<自然農法による野菜栽培>

京都府亀岡市の赤熊という所に、赤熊自然農園があります。
この赤熊自然農園の、野菜の栽培法が、自然農法だといいます。
野菜の生長を、野菜自身の生命力に任せていくというのです。
肥料を与えない、水を与えない、畑を耕さない(不耕起)、こんな条件の下で、野菜が育つ。
土の上に、枯れ草をまいておきます。

ちょうど訪問した8月の末、はたけに枯れ草を置く作業がなされていました。

自然の中で、自然のままに育てる野菜。
味は抜群においしいです(試食しました)。
昔の野菜の味がする。

循環型農業が各地でおこなわれている現状がありますが、ここ赤熊農園は、徹底してます。自然循環です。
農薬なども使わないから、なにより安全で安心して食べられる野菜です。

<京都農塾の話題 >

京都は園部にある京都農塾が開塾してから、今年で4年目になります。土に親しむ生活をと考える人から、就農をめざす人まで、参加している人の目的はさまざまです。野菜はたけと田んぼを、共同で学びながら、自給自足していくのが目的です。もちろん有機肥料と無農薬で、お米や野菜を栽培しています。

最近は各地に、この種の農塾が開設されてきています。参加者も、家族ぐるみで参加する方が増えてきています。単に、老後の楽しみ、というより、若い人たちが、もうひとつの生き方を求めて参加する、というケースも増えています。環境保全とか自給自足とか、大きな枠組みの社会が変容してきて、個人がそれに対応してきているともいえます。

グローバル化に対してローカル化、消費生活に対して生産生活、アーバンライフに対してルーラルライフ・・・。これまで進歩の名目で推進されてきたことが、大きく変容しつつある世界です。京都農塾は、生産をわが手にして、個人の自立をもくろむために、その生き方のノウハウを学ぶ場、ともいえます。

<自然農による田植え >

今年から滋賀県安土町で一反の自然農による田んぼをはじめることになりました。

自然農の説明
ここの田んぼは、内湖の複雑で不安定な形の湖岸に面していて、ヨシ原はせまってくるし、ほ場整備もなく、これまでの価値観ではまったく効率のわるい田畑が広がっています。
ここでは、まず、農薬や化学肥料に頼らない色々な農法(有機栽培や自然農栽培)で、のんびりと田んぼをすることになっています。農業専用機械でなくても持てる機械(ユンボなど)でのんびりとやる農法。また、何も機械をもっていない者は、鎌と鍬でのんびりとやる農法など。いずれにしても西の湖とヨシ原の風景にふさわしい農の実験です。

自然農法の基本的な特長は、
・耕さない
・農薬、化学肥料を使わない(肥料をやらない)
・草、虫を敵としない
そして、「何も持ち出さない、持ち込まない」(米を持ち出すので、その分はなんとかしないといけない)ということ。

これは近代農法(既存経済)の価値観である2つの呪縛・・・効率・収量から解き放たれれば、必然に辿り着くといいます。つまり、「やはり農薬を使わないと」とか「ほ場整備や化学肥料がないと、、」という強迫観念がなくなります。

しかし、この農法は、効率や収量のために、という選択肢がないのに、結果的に10~11俵もとることができます。結果的にもっとも効率がいいのだ、といいます。まるで「お金はあとからついてくる」というコミュニティビジネスの考え方と似ています。

「耕さない」「肥料を使わない」「草、虫を敵としない」ということは、逆にいうと、「土を生かす農法」
「いのちを生かす農法」「おだやかにくらせる農法」といえる。つまり、もっともたのしい農法です。

また、「ウソつかない」ではなく、「ウソつかなくてもすむ」農法。

農作業としては、
■種おろしは4月下旬~5月上旬
田んぼの中に苗代を畑の状態にして、種籾を蒔く。温度管理、水管理の必要はないが、ヨシや竹を土に差してとげとげにしたりして、スズメ、モグラ、犬・猫がいやがる工夫が必要。
育苗期間は2ヶ月、成苗を移植。

■田植えは6月下旬~7月上旬
まだ、水の張らない田んぼに間を広くとって、鎌で少し穴を開けて、手植えで成苗を1本植え。
水を張らないので、膝を地面につけることができるし、田植えもラク。
間隔広くて、1本植えだから分けつがすごい。濁水なし。田植え後に水を張る。水を張らなくても生物相はゆたか。田植えがおそいので、春草は刈らなくても夏草の稲と交代する。また、水の好きな草の成長も抑えられる。夏草を刈る。

■稲刈りは11月
完熟をまって、手刈り。
さらに究極の完熟のために、はさがけを12月まで行なって、稲の栄養をゆっくり籾に入れる・・

<自然農田植えが終わりました>2006.7.5

6/19付けで、自然農による田植えを記事にしましたが、この田植え、7月1日に終わりました。面積は一反の田んぼでしたが、要した日数11日、延べ43名の労力で、およそ200時間を費やして終えたことになります。写真は、田植えが終わり水が張られた田んぼです。撮影は主宰者菱川貞義さんです。これから秋の収穫まで、草引き作業や水管理が行われていきます。

この自然農田んぼ作業が行われているのは、滋賀県蒲生郡安土町。美しいヨシ原がひろがる西の湖に面した場所です。この安土町では、自然と共生しながら、のんびり楽しく仕事を創りだすことを目的に<西の湖美術館づくり>がはじまっています。<西の湖美術館>とは、暮らし、文化、教育、福祉、観光が一体となった、環境まるごと<美術館>構想です。

今年2006年から、<あんどプロジェクト>の呼称で、環境コミュニティ・ビジネスモデルを構想し、企業化していく計画があります。このプロジェクトは、西の湖流域の自然環境の維持改善、自然教育と観光を軸に、文化・福祉を含めた「里つくり」の構想です。経済産業省の昨年度企業・市民等連携環境配慮活動活性化モデル事業に指定され、環境コミュニティ・ビジネスモデル事業として、スタートします。

別に関連する<まるエコ塾>の第二期が、9月から始まります。自然農田んぼの体験に組み込んで、新しい地域活性化のモデルケースとして、ムーブメントとなればよいと考えています。