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季刊むくむく通信第13号
2007年春号
編集発行:むくむく通信社 発行人:中川繁夫
2007年5月1日発行 2008.3.11修正

新しい生活スタイルの情報を集めて紹介・批評などをおこなっていきます
生活情報・アート情報・写真情報・文学情報・農業情報・その他諸々

目次
むくむくの話題
記事1 京都写真学校の話題
記事2 枝垂桜の写真集
記事3 桜の写真評論
記事4 京都地域文化研究<神域>
記事5 山の生活その後

☆むくむくの話題☆


 
 
京都/平野神社の枝垂桜 2007.4.14 nakagawa shigeo

むくむく通信社グループがWEB上にて設立されて丸三年が経とうとしています。ひとえに主宰者の主観に基づいて運営されている枠組みなので、広がりがない、と反省しているところです。ホームページ、ブログを中心に情報発信をしていますが、閲覧はかなりありますが、反応が少なくて、主宰者自身、これでいいのかどうかと、悩んでいるところです。

コミュニケーション・ツールとして、インターネットが現れてからもう10年、まだ10年、急速に変化していくその使い方、写真や映像のアップロードも簡便になり、ブログからソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)への移行で、バーチャルではあるけれど、人と人との交流も活発になってきていると思います。

コミュニケーションの方法が大きく変化してきている現状に、かってあった通信社機能をどのように生成させるのか、というのが課題としてあるわけですが、インターネットというのは、もっともっと個人ツールに徹するべきかとも思うこのごろです。

商業資本により大きな情報ネットワークに対抗させる意味で、そうではない小さな情報ネットワークを試みだして、それが現在のむくむく通信社グループを生み出したのでしたが、組織であるような個人であるような中途半端さが、じつは曖昧にしているように思えていて、構造の組みなおしも必要なのかな、と考えています。

この季刊むくむく通信も13号目、発刊から三年を経過して、いったんは休刊を考えましたけれど、もうしばらく続けながら、そのあり方自体を考えていこうと思っているところです。
nakagawa shigeo 2007.4.13


記事1 
京都写真学校の話題

写真作家をめざす人を対象に、少人数制、個別対応で開校している京都写真学校です。
京都写真学校も、通学制の写真ワークショップ京都が三年目を迎えました。
今年の入学式は4月8日(日)、開校場所のギャラリー・DOTにて行われました。


   
 
写真ワークショップ京都綜合ゼミコース 入学記念写真 2007.4.8 ギャラリー・DOT

写真ワークショップ京都のコンセプトは、写真作家養成です。カメラを使った自分表現の方法を模索するカリキュラムです。1年間のプログラムは、技術習得と自分のテーマの策定です。主宰者は、フォトハウス京都とギャラリー・DOTの共催です。少人数制で個別対応で、通信と通学を組み合わせて履修します。

三年目となる写真ワークショップ京都です。カリキュラムも試行錯誤をくりかえして、だいたいの形が出来上がってきたところです。いつも思うことは、中味をどうするかです。参加される人の意欲に左右されるので、成り行き任せという側面もあるし、学校運営者として参加者に満足してほしいとの気持ちもあるし、とはいえ、ともあれ三年目の京都写真学校です。

 記事2 
枝垂桜の写真

  
  
枝垂桜2007.4 photo by sigeo nakagawa

記事3 
桜の写真評論

桜を撮りだして四年目になります。毎年3月下旬から4月中旬にかけて、主には京都は平野神社を中心に撮影しています。桜をめぐる話は、複雑怪奇で、様々な論点があると思います。日本文化の歴史の中での桜という花の存在。人の心と共感する桜という花の存在。最近のぼくは、桜を、<情>の典型という側面でとらえています。

<情>とゆうのは感じるもの、感情です。人が感じる感じ方には、ぱっと広がる開放感イメージがあります。桜の花を、そうゆうイメージでぼくはとらえだしています。生きることはエロス、感じることはカロス。生きて感じることは、エロスとカロス。そうゆうイメージを桜でもって表出できないものかと模索しているようです。2007.4.15 nakagawa shigeo


記事4 
京都地域文化研究<神域>

京都といえば社寺仏閣が多い場所です。平安京造営から1200年の歴史を持つ京都です。特に日本文化の中心として、われらの基底としての精神風土を作ってきた現場だと考えています。文化の領域を大きく二つに分けると、芸術と宗教です。政治経済の仕組みは、おおむね心の領域を排除した仕組みです。人間の営み全体をとらえていく視点として、政治経済領域と共にある心の領域を、どのようにとらえなおしていくのか、がぼくの大きなテーマです。

現在、ぼくは、宗教を司る区域を三つに区分しています。神社、寺院、それと庶民信仰のトポスです。神社は天皇につながることが多いトポスです。寺院は仏道のトポスです。それに庶民信仰のトポスがあります。昨年秋ごろから、ぼくはこの区分にしたがって、神社と庶民信仰の領域をたびたび訪れて写真を撮っています。写真は芸術活動の一環だと思っています。心の様々な問題が巷にて語られる昨今です。そのトポスとして神社境内を<神域>と名称して、写真イメージでとらえようとの試みです。

ここにあげた四つのトポスは、いずれも千年以上の歴史を持つ京都北部に位置するトポスです。神が祀られる<神域>です。上賀茂神社、下鴨神社、今宮神社、平野神社です。そのほかにもぼくの取材ポイントがあります。これらはいわば入り口です。心の襞にまで入っていければいいなと思っているところです。
2007.5.16 shigeo nakagawa

記事5 山の生活その後

昨年の夏に、三年間のルーラルライフを<山の生活物語>として写真集にまとめました。その後においても月に二回程度、山の家へいっています。山の家といっても住宅地で、山岳にある山の家ではないのですけど、山の生活という呼び名は、その当時、ソローの<森の生活>になぞらえて、そう呼び出したのでした。
   
最近のぼくは、かなりアーバンライフな毎日を過ごしているんですが、この五年間、田舎暮らしを考えてきたところです。このむくむく通信社のコンセプトも、田舎暮らしを推奨する方向です。でも、まあ、どうなることやら、なんて思っているところです。

編集後記
ようやくこの号を書き上げたかなと思うところです。ぼくの行動パターンがかなり変わってきて、最近は毎日のように写真を撮っています。いわば作家生活の方へと移行してきているんです。そんなことで、この号の発行が遅れてしまったわけです。ちょっと方向転換して、継続か否かをも考えながら、内容を考えたいと思っています。2007.5.15 nakagawa shigeo