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作家になりたい、作家になろうと思ったのは、高校生の頃だから17歳ですかね。
漠然としていたけれど、作家といっても文章を書く作家で、詩人か小説家です。
二十歳のときに音楽から文学に、十字屋楽器店を辞める時、作家になると言ったのです。
先輩の社員さんには笑われたけど、ぼくの気持ちは本気でしたよ。
それから一年浪人して、大学生になって、小説を書きだして、同人誌に参加して。
まあ、あの手、この手で、文章の練習をして、文体を作ろうとして、四苦八苦の日々です。
学生運動に直接参加はしなかったけれど、ノンセクトラジカルとかいうレベルでした。

今年73歳になったんですが、こんな歳まで小説書くなんて、思いもかけなかった。
歳とともに、緻密さとか、構想力とか、そんなのが薄れてきて、フラット生活です。
もとから構想力とかの能力はなかったのだと思いますが、それも歳とともになくなる。
ただ、性欲が減退してくることと反比例するように、この領域のテクニックが上達ですね。
リアルロマンなんて造語で、自然主義と浪漫主義をミックスさせる小説世界、を想定です。
写真は、現場を持たないと絵にならないけれど、文章は、現場なしで想像力で描ける。
それらの文章を一か所に集めて、ぼく自身のための収納庫としようとしているところです。

高橋和巳っていう小説家、知る人ぞ知るその当時の作家で、ぼくもファンであった。
39歳の若さで死んでしまったけれど、「わか解体」って本を最後に残しているんです。
この自分を解体するというコンセプトを、ぼくは、今あらためて、命題にしている感じです。
いや、長女が生まれたときに、この本を買って、メモを残していて、それが手元にある。
気取って、いっかどの文章家のごとく振る舞っている若僧ですが、そんな時代もあった。
もう、いまは、メタメタ、なにがなんだかさっぱりわからず、その日暮らしをしておる。
毎日、もう、日課だね、原稿用紙なら三枚分ほどの、フィクションを手掛けておる。