中川繁夫写文集

中川繁夫の写真と文章、フィクションとノンフィクション、物語と日記、そういうところです。

カテゴリ: 学校の領域

IMG_7455
<掲載写真は、写真集<京都農塾2004~>2004.6 はたけ作業>
※2004年9月3日~のブログ掲載の文を転載します
フォトハウス表現塾のHP

<自家菜園をつくる>

自然に親しむ気持ちがわいてきたところで手がけるのが、ガーデニング。
最初はお花屋さんで買ってきたポット苗を、植木鉢に移し変えて育てるところから。
そのうち、ベランダ菜園といっています、食べられるものを育て始めます。
食べられるもの、っていうとなんだか嬉しくなりますね。

お花は見て楽しむものですが、菜園は採れたてお野菜がお口に入る。
とってもワクワク、嬉しい気持を味わわせてくれます。
そうこうしているうちに、はたけが欲しいな~~って思うようになってくる。
これが、ヒトの気持ちの自然の成りゆきですね。

そこで自家菜園のすすめです。
一坪農園、貸し農園というのがあります。
自治体が運営母体になっているケースもありますし、
事業団体が運営母体になっているケースもありますね。

世の中、気持ちが自然の方へと向っております。
高度に科学工業化した世の中で、身体感覚を取り戻していく試みです。
それとグローバル化への無意識の抵抗とでもいうのでしょうかね。

自家菜園を作る計画を立てはじめましょう!
第一には、その気にならないと実現しませんからね。
はたけをやりた~い!気持ちだけでは、夢物語です。

その計画ノウハウを考えていきましょう。

<山にて胡桃を拾う>

綜合文化研究所では、自然に親しむ生活を推奨しています。
といいますのも、いまの世の中、余りにも人工のものが多すぎて、
何が自然のままで、何が人工のものかの区別がつきにくいんです。

全て自然がいい!なんてことは申しませんが、
ヒトが人間らしくあることとは、どのような状態を言い当てたらいいのか、ということ。
そこからの仮説としてでてきているのが、自然、自然の方へ、という命題なんです。

今日は、山にて胡桃を拾う、自然のなかの自生の胡桃の木の実の話題です。

お菓子やパンの添加材料に、よく胡桃を使います。
胡桃って、なんとなくいいイメージがあるじゃないですか。
チャイコフスキーのバレエ曲「胡桃割り人形」なんてイメージあります。

この胡桃の需要について使われる胡桃は、輸入です。
主にアメリカ産です。それに中国産なんかですね。
いずれも栽培種で中の実が大きいです。

胡桃の実は、ヒトが最初に食した木の実という話があります。
最初かどうかは別にして、つまり、太古の昔からの食物である。
このことが興味深々のゆえんなのです。

古事記の神話以前ですね、聖書以前、釈迦以前、です。
縄文のころなのか、それ以前の時なのか、採取生活の原点。
このことへの興味深々なんです。

そのころっていうのは、争いがなかった、って言われています。
部族の間での争いが無かった、戦争が無かった。
とすると、戦争は人間の本能、なんて説が無効になってしまいます。

戦争は絶対に認めない立場の私は、ご近所の妙案、ではないですが、
核で地球が破壊され、生命が死滅することで戦争がなくなる、ではなくて、
自生の胡桃を拾うことで、その想像力は戦争なくなる!の方へ傾いていきます。

戦いを容認しない立場に立ったとき、自らの行いの一つが胡桃の採取・・・。
風ふけば桶屋が儲かる、それ以上に遠い関連かもしれないな~とおもいつつ。
でも、このサイトにこのように書いても戦争なくならないね~と嘆くより、
少しは健康な戦争放棄論につながっていくような気がしているんです。

山にて胡桃を拾う行為は、逃亡ではアリマセンです(笑)

<京都農塾からの報告です>

台風の影響で、野菜の値段が高くなっています。
一個1000円のレタス、なんて話題になっています。

そんななかでの京都農塾。
ここでも露地植えの九条ネギがダメージを受けたので
10月23日の作業日に、急遽刈り込みました。
写真は、その九条ネギです。

はたけでの野菜栽培は、自然気象の影響をもろに受けます。
これは野菜が自然の恵みのなかで育つからです。
ということでいえば、今年は山の木の実も不作で、
各地で熊が出没しては話題になっています。

京都農塾では自然との共生をめざしています。
化学肥料を施さない有機栽培をこころがけ、
農薬を撒かない無農薬栽培をこころがけています。

綜合文化研究所でも、地球環境問題についての関心があります。
人間のからだにも悪い影響を与える環境であってはいけないと考えています。
そこから文化の見直しを立てていかないといけないんです。

食べることへの関心をもって、新しい生活スタイルを描こうと考えています。

<食べものを作ること>

食べること、食べ物を作ること、健康について考えること。
それだけではありません、新しい生活のために生産工程を私たちの手で作り出しましょう。

綜合文化研究所は、この身体を養い健康のために「新しい生活スタイル」を提案をしていこうと思っています。

ここでは、なるべく自然のものを食べること、
大地と親しみながら食料を作り出すこと、
そして健康とはどうゆう状態をいうのか、なんかを考えていきたいと思っています。
考えるだけではあらへんのです~、実践していくことなんです。
実践が先にありき、見る前に跳べ!!ですね。

なによりも食べることは身体を維持する基本です。
ところが食料品の現在のあり方を考えてみると、不思議なことばかりが目に付きます。
これでいいのかな?ホントにいいのかな?
そんな思いになってしまいます。そして暗い気持になってしまいます。

たとえば現状。
食品添加物、野菜への農薬と化学肥料、魚の養殖方法、牛豚の飼育方法。
また、アグリビジネスのあり方、生産業者や食品従事者のうそ&ごまかし・・・。

日々、ニュースに流される食料品についての情報は私たちを不安にさせますね~

どうしてこんな状態になってしまったのですか?
安全=健康=な食料を求めていくことって、けっきょくはこの社会の中心的あり方に抵抗していくことになってしまうんよね。これって変ですよね?

<食物流通の問題 >

昨日のTVニュースで、讃岐うどんパックの偽造表示の話題がありました。
国産小麦100%表示なのに、80%をオーストラリア輸入小麦だった。
食物の産地偽装の話題がニュースで報じられます。
食物の産地表示とは、嘘ばっかりなんかな?って思うほうがいいのかも知れません。

偽装する組織があります。讃岐うどん嘘表示には、農協が関係してる。
個人商店とかが偽装するというのなら、
まあ、そんな人間もいるわな~、なげかわしいな~程度で済ませられますけどね。
大抵は会社、それも行政がかんでたり、大手であったりするわけですから、
消費者という立場からいうと、もう、腹立たしいを超えて、人間不信ですね。

こういう状態を「乱れてる」というのなら、
きっと、食の現場だけが乱れてるのではなくて、
いろんな業種で起こっていることなんやろね~。

消費者の立場を考えてもらうには、
もう不買運動しか方法がないのかも知れません。
そういう業者の商品は買わない!!運動です。
バレたら商売でけへんで~!!を思いしらさないとあかんのか、ね。

人間の良心を信じたいと思うけれど、嘆かわしいですね~。
結局は買わないことと、自己防衛で自給自足しかないのかも知れない。
そんな思いもあって、(写真)共同農場で野菜をつくる。

消費者は無力でしかないんですが、どうしよう~って立ち往生ですね。

<収穫祭の話題 >

先日11月21日、NPO京都自給ネットワーク主催の収穫祭が、
京都・百万遍のお寺で開かれました。
生産者、販売のお店、消費者、つまり生産と消費のネットワーク。

食料にまつわる話題って、けっこうニュースになっていますね。
悪徳っていえばいいんでしょうか、消費者を欺くことが多々発覚してますね。
食の安全・安心。
食べものは生存の基本なんですが、もう生産も流通も乱れてますね。

「いいもの」っていう定義は、価格が高いとかいうことじゃないですよね。
自然の素材を、自然に近い加工で、食料として供給される「食べもの」。
どこで、だれが、どのようにして作ったのか、ということが判るほうがいいですね。

ということでいえば、最近はお百姓したい!と思う人も多いですね。
そこで、この収穫祭で、就農相談所なるものが置かれていました。
相談にのってくれる人は、奥村猛さん。
京都・園部で有機農法によって、お米や野菜を作っている人です。

農業に従事したい!って気持ちがあっても、相談する機会がなかなかないですね。
ぼくもその一人なんですが、京都農塾に通って勉強中です。
そうして現場に立ち会うことで、要領がわかってきますね~。

食料にまつわる話題から、収穫祭の一こまでした。

<京都農塾のはなし>

京都農塾は京都の北部、園部で開かれている農学校です。
今年が2年目です。
家族単位での参加者が多いですね。

春から夏にかけての野菜も収穫が終わりの11月です。
九条ネギの植え付けをしている光景です。


有機肥料による無農薬栽培で野菜をつくる。
そのノウハウを勉強しています。
月会費千円、ここで採れた野菜は分配して持ち帰ります。

自分たちで作った野菜を自分たちが食べる。
自給自足にまでは、なかなかいきませんが、でも意気込みはそれ。
世間では、食べもをにまつわる話題がたくさんありますね。
いいはなしもありますが、大方は悪い話です。

自分たちで作り出す、生産することは、なにより安心です。
ここから見えてくる食にまつわる問題も多々あります。
ここで撒く野菜の種は、外国産が圧倒的多数です。
というのは種を売ってる会社の姿勢です。
そのうち種は自家採取しよう~なんて思っています。

お店で売ってる野菜が高騰していますね。
そんなご時勢だからこそ、あなたも野菜つくりに参加されてはいかがでしょうか。

お米もつくっています、もちろん有機栽培です。
京都農塾の話題でした。

<共同農園のすすめ>

近年、農業に従事したいと希望する人たちがめっきり増えているようです。
そこで農業に従事するためにはどうしたらいいのかと、
考え実践するための場所も出来てきています。

ここで紹介するのは、京都農塾です。
京都農塾は京都の園部町天引にあります。
共同農園をやりながら農のことを学ぶ学校です。

学校といっても経費は月千円です。
種を購入したり農具などを購入する諸経費のみです。
家族単位で、または個人で参加してきています。
今年の塾生は子供も入れて約20名です。

ここで有機肥料による無農薬栽培で、お米と野菜を作っています。
消費者から生産者になっていくことの面白さがあります。
みずから生産して消費するサイクルです。
この生活スタイルを生み出すことが求められているんです。

農塾の現場では理屈よりも実践です。
だって理屈を捏ねててもなにも始まらないですから、
お米つくりと野菜つくりの実践ノウハウを積んでいきます。
理屈はそこからです、実践に役立つ理屈です。

京都農塾は開塾から2年がたって、この4月から3年目にはいります。
京阪神地域に在住の方で、興味ある人は参加されるといいと思います。
今年は、ここでも話題として取り上げていきたいと思っています。


IMG_1149
<掲載写真は、写真集<京都農塾2004~>2004.6 はたけ作業>
※2005年1月9日~のブログ掲載の文を転載します
フォトハウス表現塾のHP


<収穫>

こんにちは!あい農学校のコーナーです。
あい農学校は綜合文化研究所が提唱しています「生産」の拠点です。
2005.1現在、京都農塾という農学校が京都の園部に開塾されています。
あい農学校では、現場レポートとして、この京都農塾の模様を紹介しています。

今日は、この1月15日(土)の共同作業日での模様をお伝えします。

冬場は農閑期といわれてますように、閑なようですが、これは表向きです。
冬場には、春からはじまる準備があります。
作付け予定とか、はたけの管理とか、ですね。

収穫物も、大根の収穫を中心にネギの収穫がありました。
京都農塾の塾生にも若い人が参加されてきています。
ちょうどこの日に初参加のメンバーが、大根を収穫しての喜び!

田んぼにしていた場所をはたけにして、
新たに田んぼをこしらえて作付け面積の拡大を図る。
農塾に参加するメンバーの食べる野菜分を確保するために・・・
いいですね~共同農場としての成熟の兆しがみえてきてるじゃないですか!

はたけ作業は初めてとゆうことですが、お野菜を採ってその場で調理する!
このことってそのまま気持の歓びにつながっていきますね~。
これから就職先探しに奔走しはじる学生さんですが・・・
農業関連に従事することで生活スタイルを創りだしていく、なんてこともありますね。

社会構造も変化してきていますから、ね。

<収穫>2

京都農塾の今年度最後の作業日となったのが3月26日でした。
昼にはぽかぽかよいお天気で農作業にはラッキーな日でした。
この時期は野菜の収穫物といっても数少ないです。

この日は、はたけの作物を全部収穫したんです。
とはいってもネギ、九条ネギが主たる収穫野菜でした。
白菜やキャベツもありましたが、これはうまく育たなかったです。
大根はちょっとひねてしまったようでした。
小松菜、ほうれん草、壬生菜、水菜らも大きく育たなかったです。

まあ、原因いろいろあると思います。
植えたのも遅かったしな~、なんて反省してます。
でも有機栽培、無農薬ですから、いいです。

4月からは、また新しい年度、明日から4月ですね。
また、京都農塾の報告をしていきます。

<オーナー制田んぼ>

この国の基礎文化の一つに稲作があります。
その稲作、お米をつくることにチャレンジしています。
そこは、オーナー制の田んぼです。

田舎の田んぼで後継者がいない家があります。
あるいは高齢で作業面積を縮小される農家があります。
そういった方の田んぼを、借り受けて、米つくりをする。
オーナー制田んぼ、って言ってます。

オーナー制田んぼのシステムには、貸借で、いくつかの方法が取られています。
ここでの紹介は、無償貸与での田んぼ、米つくりです。
信頼をベースに置いた方法だといえます。

減農薬=除草剤をまく、で作付け銘柄は、あきたこまち
田植えから稲刈りまで、機械作業で行っていきます。
それぞれに機械経費がかかります。

苗代、代かき、田植え、稲刈り、乾燥。
この作業経費が合計で¥82000です。
農協経由でやってもらうと、もう少しかかるそうです。

新しいかたちの<オーナー制田んぼ>
食料の自給自足を考えていく一つの方策だと思っています。

<田植え>

この国の食文化の基幹は、お米です。
このお米、米つくりに参加することで何が判るかな~との思いで、
今年はお米つくりにチャレンジしていきます。

チャレンジ体験場所は、京都農塾(京都・園部)です。
京都農塾の田んぼでは、お米を手作りします。
田植え、草引き、稲刈りなどを、手作業でおこなうということです。

この手作業でおこなう田んぼと、機械作業でおこなう田んぼ。
実は、この二つの方法を、二つの田んぼを使っておこないます。
5月29日におこなった田植えは、手植えです。
無農薬(除草剤を使わない)田んぼです。
銘柄はコシヒカリです。

まあね、レクレーション気分で、共同で田んぼ体験をする。
でも、自分で食べるお米を自分で作る、自給自足の初めです。
この感覚から捉えられる食の現状を考えるための体験だと思います。

ここに、引き続き、田んぼの報告をしていきたいと思っています。

<田んぼの草引き>

お米つくりをしています。
無農薬田圃ですので、雑草が生えてくる。
なので、雑草を退治しなければいけません!

この田圃は、手植え、手刈りの手作り田圃です。
ですので、雑草退治は泥の中に入って、雑草を抜いては泥の中に埋め込む。
ちょうど田植えから1ヶ月ほどたちました。
稲の生育も順調にいっています。
同時に雑草の生長も順調ですので、困る(笑)

無農薬で育てているお米。
銘柄はコシヒカリです。
青々と茂った稲です。

稲は文化の基軸にあるように思います。
綜合文化研究の一環で、採取文化と稲作文化を体験しています。
お米と野菜、山野草と木の実、この二つの群に分けての体験です。

食べ物を採取したり生産することは、生存の基礎です。
文化の生成史を、この食の中に求めています。
ここで育まれるこころのことを知りたいと思っての体験です。

まもなく稲に穂ができ、お米が成る。 

<お米と稲の文化>

9月になると、田んぼでは稲刈りが始まります。
今の時期、田んぼは稲穂の頭が垂れて、お米になるのを待っている。
こんな光景をみながら、我らの文化を考えていきます。
我らの風土に稲作が登場する弥生時代以来、主食としてお米を食してきました。

神社やお正月には、稲藁を使った飾りものを使います。
生活道具の中にも、稲藁を使った道具が多くみられます。
わらじ、むしろ、火鉢の灰、藁縄・・・
現在は文化生活という名のもとに、藁道具が、ほとんど使われていません。

我らの文化を掘り起こし、考えていくとき、このお米と稲に出会います。
豊穣のシンボルとして、豊かに実った稲穂があります。
そういう文脈に添って、写真を撮っていくなかで、この写真です。
見慣れた写真風景ではありますが、ここに掲載します。

綜合文化研究の一環として、宗教的行事や食生活と密着した「お米と稲」文化です。
まるエコ生活やローカル化を具体的な実践に組み込んでいくとき、お米と稲のことがクローズアップされてくるのです。


346_4642
<掲載写真は、写真集<京都農塾2004~>2005.7.23 はたけ作業>
※2005年9月20日~のブログ掲載の文を転載します
フォトハウス表現塾のHP

<自然農法による野菜栽培>

京都府亀岡市の赤熊という所に、赤熊自然農園があります。
この赤熊自然農園の、野菜の栽培法が、自然農法だといいます。
野菜の生長を、野菜自身の生命力に任せていくというのです。
肥料を与えない、水を与えない、畑を耕さない(不耕起)、こんな条件の下で、野菜が育つ。
土の上に、枯れ草をまいておきます。

ちょうど訪問した8月の末、はたけに枯れ草を置く作業がなされていました。

自然の中で、自然のままに育てる野菜。
味は抜群においしいです(試食しました)。
昔の野菜の味がする。

循環型農業が各地でおこなわれている現状がありますが、ここ赤熊農園は、徹底してます。自然循環です。
農薬なども使わないから、なにより安全で安心して食べられる野菜です。

<京都農塾の話題 >

京都は園部にある京都農塾が開塾してから、今年で4年目になります。土に親しむ生活をと考える人から、就農をめざす人まで、参加している人の目的はさまざまです。野菜はたけと田んぼを、共同で学びながら、自給自足していくのが目的です。もちろん有機肥料と無農薬で、お米や野菜を栽培しています。

最近は各地に、この種の農塾が開設されてきています。参加者も、家族ぐるみで参加する方が増えてきています。単に、老後の楽しみ、というより、若い人たちが、もうひとつの生き方を求めて参加する、というケースも増えています。環境保全とか自給自足とか、大きな枠組みの社会が変容してきて、個人がそれに対応してきているともいえます。

グローバル化に対してローカル化、消費生活に対して生産生活、アーバンライフに対してルーラルライフ・・・。これまで進歩の名目で推進されてきたことが、大きく変容しつつある世界です。京都農塾は、生産をわが手にして、個人の自立をもくろむために、その生き方のノウハウを学ぶ場、ともいえます。

<自然農による田植え >

今年から滋賀県安土町で一反の自然農による田んぼをはじめることになりました。

自然農の説明
ここの田んぼは、内湖の複雑で不安定な形の湖岸に面していて、ヨシ原はせまってくるし、ほ場整備もなく、これまでの価値観ではまったく効率のわるい田畑が広がっています。
ここでは、まず、農薬や化学肥料に頼らない色々な農法(有機栽培や自然農栽培)で、のんびりと田んぼをすることになっています。農業専用機械でなくても持てる機械(ユンボなど)でのんびりとやる農法。また、何も機械をもっていない者は、鎌と鍬でのんびりとやる農法など。いずれにしても西の湖とヨシ原の風景にふさわしい農の実験です。

自然農法の基本的な特長は、
・耕さない
・農薬、化学肥料を使わない(肥料をやらない)
・草、虫を敵としない
そして、「何も持ち出さない、持ち込まない」(米を持ち出すので、その分はなんとかしないといけない)ということ。

これは近代農法(既存経済)の価値観である2つの呪縛・・・効率・収量から解き放たれれば、必然に辿り着くといいます。つまり、「やはり農薬を使わないと」とか「ほ場整備や化学肥料がないと、、」という強迫観念がなくなります。

しかし、この農法は、効率や収量のために、という選択肢がないのに、結果的に10~11俵もとることができます。結果的にもっとも効率がいいのだ、といいます。まるで「お金はあとからついてくる」というコミュニティビジネスの考え方と似ています。

「耕さない」「肥料を使わない」「草、虫を敵としない」ということは、逆にいうと、「土を生かす農法」
「いのちを生かす農法」「おだやかにくらせる農法」といえる。つまり、もっともたのしい農法です。

また、「ウソつかない」ではなく、「ウソつかなくてもすむ」農法。

農作業としては、
■種おろしは4月下旬~5月上旬
田んぼの中に苗代を畑の状態にして、種籾を蒔く。温度管理、水管理の必要はないが、ヨシや竹を土に差してとげとげにしたりして、スズメ、モグラ、犬・猫がいやがる工夫が必要。
育苗期間は2ヶ月、成苗を移植。

■田植えは6月下旬~7月上旬
まだ、水の張らない田んぼに間を広くとって、鎌で少し穴を開けて、手植えで成苗を1本植え。
水を張らないので、膝を地面につけることができるし、田植えもラク。
間隔広くて、1本植えだから分けつがすごい。濁水なし。田植え後に水を張る。水を張らなくても生物相はゆたか。田植えがおそいので、春草は刈らなくても夏草の稲と交代する。また、水の好きな草の成長も抑えられる。夏草を刈る。

■稲刈りは11月
完熟をまって、手刈り。
さらに究極の完熟のために、はさがけを12月まで行なって、稲の栄養をゆっくり籾に入れる・・

<自然農田植えが終わりました>2006.7.5

6/19付けで、自然農による田植えを記事にしましたが、この田植え、7月1日に終わりました。面積は一反の田んぼでしたが、要した日数11日、延べ43名の労力で、およそ200時間を費やして終えたことになります。写真は、田植えが終わり水が張られた田んぼです。撮影は主宰者菱川貞義さんです。これから秋の収穫まで、草引き作業や水管理が行われていきます。

この自然農田んぼ作業が行われているのは、滋賀県蒲生郡安土町。美しいヨシ原がひろがる西の湖に面した場所です。この安土町では、自然と共生しながら、のんびり楽しく仕事を創りだすことを目的に<西の湖美術館づくり>がはじまっています。<西の湖美術館>とは、暮らし、文化、教育、福祉、観光が一体となった、環境まるごと<美術館>構想です。

今年2006年から、<あんどプロジェクト>の呼称で、環境コミュニティ・ビジネスモデルを構想し、企業化していく計画があります。このプロジェクトは、西の湖流域の自然環境の維持改善、自然教育と観光を軸に、文化・福祉を含めた「里つくり」の構想です。経済産業省の昨年度企業・市民等連携環境配慮活動活性化モデル事業に指定され、環境コミュニティ・ビジネスモデル事業として、スタートします。

別に関連する<まるエコ塾>の第二期が、9月から始まります。自然農田んぼの体験に組み込んで、新しい地域活性化のモデルケースとして、ムーブメントとなればよいと考えています。    



IMG_5127
<掲載写真は、写真集<西陣2009>から>
※2004年9月16日~の文書を掲載します
フォトハウス表現塾のHP

<文化・カルチャー論>

文化研究とは、カルチュラル・スタディーズと同義語ですね。
そんなフレームを設定して、文化の層をマトリクス化していくと、
高級文化←→低俗文化という分け方が意識の中で分けられていきます。
ハイカルチャー、ローカルチャー、サブカルチャーなんていうようにです。

そうすると「芸術」ってのはどの層に属するのかというのを定めんならんですね。
芸術って言葉はもう古い、としたら「アート」ですか、言葉としては~ね。
芸術・アートってのは、ハイカルチャーなんでしょうね、きっと・・・
とすると、その範疇にある文学とか写真とか、っていうのはハイカルチャー。
ホントかな~そういう分け方でいいのかな~、っていう思いも出てきます。

作り手のレベルでいうと、芸術行為はハイカルチャー領域に属する。
これでいいでしょうか?正解ですか?

ウ、ナニ、そういう分類方法そのものが今や無効だって?
そやね~そういうことかもしれんな~無効かもね。
ハイカル、ローカル、サブカルなんて所詮商売用語じゃん!なんていうんですか~。

ということで、結論先送りしておきますけれど、
少しこのあたりの問題を解いていこうじゃありませんか、ね~。

<通信制あい文学校>

文学っていうと仕事としては、文学研究をする人とか、小説や詩を書く人とか、あります。
研究者と作家ということにしましょう、ふたつの領域があります。
でも、まってよね、作家という仕事は研究者でもあるんですね。

このようにして考えると、文章を書く人、
コミュニケーションの中で文章効果を考える人、綜合して作家です。

あい文学校というのは、文を書く学校です。
生きていくなかで、いろんな場面で文を書くことが生じますね。
文学が特殊な分野で、常人には近づきがたいもの、っとの偏見を捨てましょう。

文章を書くことで自分を表現するツールにするんです。
自分の生きた証を残していくんです。
自分のことをそのままなぞってもよろしいし、
想像力を働かせて体験してないものを書いてもよろしい。

自分を表現する手段のひとつとして、文学を捉える。
その捉え方を学ぶ学校が、あい文学校です。

通信制あい文学校は、文章の添削をします。
自分の思いを、伝達したい相手に、判りやすく、感動的に伝える。
そのためには文章構成技術が必要となります。

姉妹校に、通信制あい写真学校があります。
写真表現と文章表現を組み合わせることで、いっそう豊かになります。
写真だけ、文章だけ、と単独でもいいですが、
できれば、写真と文章を同時に、自分のものにしましょう!
それに食べものを生産する人、農のことを学ぶ、あい農学校。

身体と心の全体を掴んでいくトレーニングです。
これがお勧め学習コースです。

人生これ学習ですね。いつも学びがあって上がりなしです。
さあ!始めましょうか、文章トレーニングを!


<あい文学校の話題>

「翔・翔<TOBETOBE>」 メンバー 募集!!

詩、小説、評論、等のメンバーを募集しています。
メンバーはあい文学校のアドバイザーをしますので、登録には審査があります。
詳しくは主宰者へお問い合わせください。

なお、投稿(掲載には審査あり)及びコミュニティへの参加は自由です。

あい文学校 入学募集要項

小説や詩を書いてみたい、すでに書いているけど、どのように展開したらいいのかわからない。
ジャーナリストを目指したい、批評文や評論を手がけたい、編集ディレクターをやりたい。
そうゆう人のためには、あい文学校の「翔・翔」同人メンバーが文章添削をお引き受けします。
入学金不要、経費はサイト維持運営費として6ヶ月12000円、または相当のP(交換証)です。

☆インターネットで学ぶ
●通信制あい文学校の募集要項●

1 「あい文学校」は、インターネット環境を利用した文章表現のノウハウを学ぶ通信制の文学校です。

  ※同時開校している「あい写真学校」や「あい農学校」との併行学習をお勧めします。
  ※写真と文章で、ジャーナリストやアートセオリスト指向の人にお勧めです。

2 学科は (1)通信セミナー があります。

3 定員は (1)通信セミナー 10名です。

  ※入学審査をさせていただきます。
  ☆審査方法はメールによる意思確認です。

4 入学日は毎月の初めです。
  定員は在校生の人数としますので定員になり次第締め切ります。
  修了者があった時点で新しく入学ができます。

   ※マンツーマン方式をとりますので定員厳守です。

5 経費は (2)通信セミナー 半年間 12,000円です。

  ※連続受講の3年目以降は不要です。
  ※経費は円で決済をしますが、綜合文化研究所が提唱する交換証Pを充当することができます。
  ☆交換証Pというのは、むくむくネットワークで生産品を交換するときに使う証です。
  ☆経費にはPまたはそれに相当する生産品(米とか野菜とか手工芸品とか・・・・)を当てることができます。  

 

このページのトップヘ